先週ダボスで開催されたLGBTパネル討論会に参加できたことを、大変幸運に思います。そこでは、LGBTの多様性が企業の進歩性を測る指標になりつつあること、そして、そうした多様性によって企業社会で自分らしくいられることが前向きな経験になるという点で、全員の意見が一致しました。
CNNの リチャード・クエストが司会を務めたパネルには、E&Yの ベス・ブルック=マルシアニック、HSBCの アントニオ・シモエス、そして私が参加しました。討論の中でベスは、経営幹部層は成長と人材に重点を置いているため、多様性は今日取り組まれている重要な課題だと述べ、非常に的を射た指摘をしました。さらに、「職場の人々がクローゼットにとどまれば、そのうち70パーセントは会社を辞める可能性が高い。これは明らかに経営上の課題です」と付け加えました。
私たちのパネルでは、企業がどれほど前進しているかを話し合いました。状況は改善しているものの、世界中のLGBTの人々を支援するため、この取り組みに引き続き注力しなければならないという点で意見が一致しました。職場に加わる新たなLGBT採用者に、次の助言をしました。適切な会社を選び、初日から自分らしくあり、良い従業員になること。ベスが述べたように、人々は自分らしさを保ったまま成功したいと考えています。職場に自分のすべてを持ち込めなければ、その人がもたらし得る価値を私たちは失います。企業にはLGBT従業員を支援するためにできることがたくさんあります。トランスジェンダーの同僚の言葉を借りれば、「職場はどこにあっても、誰もが受け入れられる安らぎの場でなければなりません」。
さらに、職場で自分らしくいるとき、特定のレッテルを避けるにはどうすればよいかと尋ねられました。答えは簡単です。きちんと仕事をし、自分の担当する事業領域で成果を上げることです。自分の役割を果たさなければなりません。あなたの違いには意味があります。ベスが述べたように、「自分の違いを大切にしてください」。そして私なら、その違いを大切にしてくれる会社を見つけることを付け加えます。そうした会社でこそ、力を発揮できます。
私が働く アクセンチュアでは、誰もが職場環境で安心して過ごせるように、インクルージョンとダイバーシティを極めて重視しています。職場で安心できて初めて、人は自分の力を最大限に発揮できます。多くの企業と同様、当社も顧客、アライアンス企業、株主など、多様なステークホルダーと関わっています。こうしたステークホルダーとの関係を最大限に高めるには、その多様性を反映しなければなりません。だからこそ、誰もが受け入れられる場である必要があります。消費財企業であれホスピタリティ企業であれ、強力なLGBTアジェンダを採用しようとする企業は、顧客に最善のサービスを提供するため、顧客の多様性を反映する必要があります。従業員が職場で安心できるなら、多様な人材を擁する職場は、企業にとってより大きな力となります。
多くの大企業で、LGBTの多様性は取締役会の議題となっています。私たちのパネルでは、目に見えるロールモデルとして前に出ることが、かつてないほど重要になっていると話し合いました。人々は、自分らしく率直に生きる職業上の ロールモデル を求め、必要としています。そうした人々は、指針を示し、職場で自分らしくありながら成功することが可能だと伝えてくれます。また、ロールモデルがLGBTコミュニティに参加し、貢献している姿を見る必要もあります。
例えば、私のロールモデルは叔父とそのパートナーでした。二人は一緒に広告代理店を経営し、自分らしくありながらビジネスで成功できることを示してくれました。それは私に大きな印象を残しました。そこで「恩送り」をするため、数年前のイベントで2,000人を前に自分の経験を語りました。反応はとても好意的で、支援を感じさせるものでした。
より多くの上級幹部が自らの経験を語り、職場に加わったばかりの人々に支援と指針を与えるために必要なロールモデルとなることを願っています。
ダボスでのパネル討論の全編再生は こちらからご覧いただけます。
この記事は、 LinkedInとの協力のもと掲載されています。掲載は、世界経済フォーラムが見解を支持することを意味するものではありません。
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著者:サンダー・ファン・ト・ノールデンデは、アクセンチュアのプロダクツ オペレーティング グループのグループ・チーフ・エグゼクティブです。
画像:トロントで毎年開催されるゲイ・プライド・パレードに参加し、旗を持つ男性。REUTERS/Mark Blinch。


