世界の舞台で女性の政治指導者が少ないことは、あまりにも明らかです。国際政治の最高レベルにおける大きな男女格差は、2017年のG20サミットで撮影された「集合写真」を見るだけでも分かります。

上の写真では、開催国ドイツのアンゲラ・メルケル首相のほかに、女性の国家指導者は英国のテリーザ・メイ首相とノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相の2人だけです。目の利く人なら、後列にもう1人女性がいることに気づいたでしょう。クリスティーヌ・ラガルドです。かつてフランス大統領候補として名前が挙がったこともありますが、現在は国際通貨基金(IMF)のトップを務めています。
政治への女性の参加をより広い視点から見るため、G20の枠を超えて考えたいなら、列国議会同盟(IPU)のこの図表が役立ちます。『政治における女性 2017』は、女性政治家が最も多い国と最も少ない国を示しています。人口のほぼ半数を占めるにもかかわらず、世界の政治指導者のうち女性はわずか23.3%であることが分かります。
その結果、多くの国が、人口の半分を占める人々の視点や実体験を政策に反映できず、健康、豊かさ、経済成長を改善する機会を逃しています。
下位の国々
閣僚と議員のランキングの両方で下位にある国々には、女性の権利に関する実績が乏しい国が多く含まれています。
注目すべき例外は米国です。議会(435議席中83議席)と上院(100議席中21議席)に占める女性の数で、190か国中104位となっています。
他のG20先進国は比較的上位です。28位のポルトガルでは、女性が上院の56議席中17議席、下院の230議席中80議席を占めています。スウェーデンとカナダも上位です。

ルワンダから学ぶ
ルワンダは、政治への女性参加で意外な躍進を遂げています。女性議員が最も多い国のリストで首位(80議席中49議席)に立つのは、女性が議員の30%を占めるよう定めたクオータ制によるところが大きいものの、閣僚の女性比率でも上位10か国に入っています(19議席中9議席)。
しかし、しばしば「ルワンダの奇跡」と呼ばれるものは、単なる数の上での平等ではありません。モコロという持続可能な開発を専門とするコンサルティング会社のウェブサイトの記事によると、最も支援を必要とする人々のニーズに応える議会をつくることが目指されました。
「ルワンダの女性議員と男性議員は、議会における平等な議席配分を、より広い開発目標の実現につなげてきました。特に女性と子どものニーズを支える目標です。これらの人々は貧困に最もさらされやすく、乗り越えるべき障壁も最も多いためです。」
意義ある発言の機会がもたらす恩恵
ルワンダ女子大学協会を設立したシャーリー・ランドール教授は、セミナーで、女性が国の政治に発言の機会を得たことで、女性のための機会を明確に創出する政策を立案できたと述べました。
「こうした機会は2003年に憲法上の権利となり、性差別の禁止、婚姻および離婚における平等な権利、同一賃金を受ける権利、教育を受ける権利が盛り込まれました。また、憲法改正には、あらゆるレベルの意思決定における女性の代表枠も含まれました。」
その結果、報告書によると、「ルワンダは、女子と男子の双方に対する初等教育の普遍化というミレニアム開発目標を達成し、さらに多くの女子が高等教育に進めるよう取り組みを進めています。」

ジェンダー主流化
上位10か国に入るもう一つの国、スウェーデンは、ジェンダー主流化と呼ばれるものを導入しています。これは「すべてのレベルにおけるあらゆる意思決定の全段階に、ジェンダー平等の視点を取り入れることを目的とした政治的戦略」です。
同国の公式ウェブサイトにはこうあります。「教育法ではジェンダー平等が強く重視されています……子どもが性別にかかわらず人生で同じ機会を得られるよう、就学前教育の段階から教育にその原則を取り入れる動きが広がっています。」
女性の労働参加を促し、誰もがより良い仕事と生活の両立を実現するための政策には、両親が育児休業を分け合える制度も含まれます。

数が重要
UN Womenは2016年に、政府における女性の参加を増やす4つの方法を示しました。指導的地位に就く女性の数値目標を設定すること、選挙に立候補できる資格と能力を備えた女性の層を広げ、多様化すること、政治に参加する女性がもたらす利点への認識を高めること、そして統治機関の中で女性への支持を促すことです。
こうした目標を達成するために必要な第一歩は、ルワンダとスウェーデンの事例に最もよく表れているのかもしれません。子どもが生まれたときから機会均等を明確にし、男女双方に数の上でも平等な機会が与えられるようにすることです。



