今年、複数のアフリカ諸国で通貨の急落が続いており、大陸各地の中央銀行が自国通貨を守るために奔走している。ナイジェリアのナイラは過去12カ月で価値の20%以上を失った。スタンダード・アンド・プアーズは先月、ナイラのさらなる切り下げは「不可避」であり、場合によっては15%を超える幅になる可能性もあると述べた。
南アフリカのランドは今年11%下落し、14年ぶりに1ドル13ランドに達した。ウガンダ・シリング、ケニア・シリング、タンザニア・シリングはいずれも過去12カ月で少なくとも12%の価値を失った。ザンビアのクワチャ、アンゴラのクワンザ、エジプトのポンドも同様に圧力を受けている。
何が起きているのか?
アフリカの通貨下落の解説
1. 中国の減速
中国経済は今年大幅に減速している。中国はアフリカ最大の貿易相手国である。中国市場はアフリカにとって外貨の主要な供給源であるため、中国からの需要減退はアフリカに悪影響を及ぼしている。
2. 商品市場の低迷
中国の需要減退は、世界の商品価格も押し下げている。中国は世界最大の商品消費国であり、世界の冶金用(コークス用)石炭の72%、一般炭、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、銅、鉄鉱石の40~50%を消費している。商品はアフリカの輸出収入の大きな部分を占めるため、アフリカは深刻な打撃を受けている。
3. 米国の金利上昇の見通し
米連邦準備制度(FRB)は、2006年以来初めてとなる利上げを今年後半に行うと予想されている。金利の上昇は、債券や株式のようなリターンや利息を生まない金などの商品の魅力を弱める。その結果、投資家は商品、金属、そしてよりリスクの高い新興国資産から資金を引き揚げ、アフリカに流入する外貨が減少する。
4. 欧州の混乱
欧州は今年も混乱が続いている。ギリシャ危機が国際市場に動揺をもたらし、欧州における投資家の信頼と需要を低下させた。欧州はアフリカの輸出の主要市場であり、海外直接投資の供給源でもあるため、これもアフリカに影響を及ぼしている。
5. 原油価格の下落
原油価格は過去1年間に急落し、1986年以来最長の連続下落となっている。これは特にナイジェリアやアンゴラといったアフリカの産油国にとって深刻なニュースであり、両国は予算見積もりの下方修正と、通貨を支えるための外貨準備の取り崩しを余儀なくされている。
6. 人民元の切り下げ
2015年8月11日、中国は輸出品を安くして国内産業を守るため、異例の人民元切り下げに踏み切った。これにより新興国で通貨切り下げの波が再び広がり、各国が競争力を維持しようとしている。アナリストは、人民元に続いて、エジプト・ポンド、ナイジェリア・ナイラ、ザンビア・クワチャ、ガーナ・セディがさらに下落するリスクがあるとみている。
7. 財政運営の悪化
複数の国で財政政策の著しい悪化が見られる。債務は経済成長を上回るペースで増加しており、ここ数年、コートジボワール、エチオピア、ガーナ、ケニア、セネガルなどのアフリカ諸国がユーロ債を相次いで発行している。しかし、原油と商品価格が低迷する環境は、各国が債務返済に必要とする、まさにその輸出収入を減らしている。
本記事は Mail & Guardianと協力して掲載されたものです。掲載は世界経済フォーラムによる見解への支持を意味するものではありません。
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執筆者:Christine Mungaiは、Mail & Guardian Africaのライター兼ジャーナリストである。
写真:南アフリカ、ケープタウンのImizamo Yethu居住区で、スパザ(小規模な食料品店)の前に立つ住民たち。REUTERS/Mike Hutchings


