女性への投資を後押しする、誤解を覆す7つの理由

A woman walks inside the new Intesa Sanpaolo skyscraper, designed by Italian architect Renzo Piano, in Turin April 10, 2015.
7 myths, debunkedImage: REUTERS/Giorgio Perrottino
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「女性はお金を稼ぐより、子どもを産むのに向いている」。今ではばかげて聞こえるが、このような神話は、科学的根拠がないにもかかわらず、何世代にもわたって先人たち(女性も男性も)の意思決定を左右してきた。今日でも世界中で、少女や女性は、機会や可能性を狭める一般的な見方や信念と闘っている。以下に挙げる7つのような神話は、女性が自らや家族、地域社会、ひいては国を前進させる力を奪っている。

実際、世界中の女性は機知に富んだ経済主体であり、根強いジェンダーに基づく障壁を日々乗り越えている。女性は、わずかな資本でインフォーマル・フォーマルな事業を築き、限られた資源を最大限に活用するネットワークをつくれることを示してきた。その一方で、育児や家事など、従来女性に課されてきた責任も担っている。女性は、足かせとなる法律や政策、制度があっても成功を収めているが、それは絶え間ない苦闘でもある。女性が経済的に活躍できる環境を整え、こうした神話に今こそ終止符を打つべきだ。

1. 神話:女性への投資は報われない

実際には:ジェンダー格差を解消すれば、世界のGDPは実際に増加する

マッキンゼー・グローバル・インスティテュートの最近の報告書によると、女性が労働市場で男性と同じ役割を担えば、 2025年までに世界の年間GDPを最大28兆ドル、または26%押し上げる可能性がある。誰もが歓迎できる成果だ。

Image: マッキンゼー

2. 神話:先進国ではジェンダー不平等は問題ではない

実際には:世界各地でジェンダー不平等は依然として深刻だ

多くの国でジェンダー平等の一部の側面に進展が見られるものの、不平等は依然として深刻だ。米国では、指導的・管理職に就く女性は男性100人に対してわずか66人で、女性が担う無償のケア労働は男性のほぼ2倍に上る。一方、欧州の女性を取り巻く状況はさらに厳しい。上位100社では、経営委員会の職の89%を男性が占めている。取り組むべき課題は残されている。

3. 神話:女性の収入は男性の収入と同じように使われる

実際には:女性の収入は、より高い割合で家族や地域社会に再投資される

こうした支出は、教育、栄養、医療へのアクセス向上につながる。三拍子そろった成果だ。女性の経済的エンパワーメントに役立つのは、収入が増えることだけではなく、収入を自ら管理できることだという証拠もある。ブラジルの研究では、母親が金銭面の意思決定を担った場合、子どもが生き延びる可能性は20%高まった。しかし、こうした重要な経済的決定は、ジェンダー、年齢、民族的背景、健康状態や身体的状況、社会全体の階層構造に関する文化的規範と複雑に絡み合っている。

4. 神話:女性は男性より働く時間を少なくすることを選んでいる

実際には:女性はより多くの無償労働を担い、有償労働の機会も少ない

女性は男性より働いていないわけではない。実際には、より多く働くことも多い。問題は、その労働が無償で、記録にも残らないことが多い点にある。子育てや高齢者の介護で給与が支払われることはほとんどない。南アジア、中東、北アフリカなど一部の地域では、女性が無償のケア労働の最大90%を担っている。負担の偏りを是正する時だ。

Image: 世界経済フォーラム『世界ジェンダー・ギャップ・レポート』

5. 神話:女性の収入が増えれば不平等はなくなる

実際には:女性が収入を管理できるようにすることが、不平等の解消につながる

女性の経済的エンパワーメントに役立つのは、収入が増えることだけではなく、収入を自ら管理できることだという証拠がある。女性が家計を握ると、その家族はより豊かに暮らせる可能性が高まる。世帯の女性を直接の受給者として現金を給付するブラジルのボルサ・ファミリア・プログラムは、同国の不平等削減の最大25%、極度の貧困の減少の16%を占めた。

6. 神話:経済発展に女性グループは必要ない

実際には:協同組合、共同体、農民グループ、業界団体、労働組合などの女性グループは、世界中の多くの女性にとって、持続可能な経済発展への唯一の道となることが多い。

女性グループは、資力に乏しい女性が資源を持ち寄って最大限に活用し、リスクを管理し、革新や試行を行い、技能や能力を高め、互いに助言し学び合い、権利を求めて組織化し声を上げ、ケアの責任を分担し、自信を育み、市場情報から栄養指導、家族計画、生殖医療に至る重要な情報を得られる、安全な場を提供できる。

7. 神話:家族に配慮し、ジェンダーに対応した政策への投資は割に合わない

実際には:米国では、家族計画に投じる1ドルにつき、7ドルの節約となる。ヨルダンのような開発途上国では、1ドルの投資で最大16ドルを節約できる。コペンハーゲン・コンセンサスによると、最新の避妊法に1ドルを費やすごとに、総額で120ドルの便益が得られる。

家族に配慮し、ジェンダーに対応した政策に投資する企業は、欠勤の減少や生産性の向上など、高い投資収益を得ている。職場で女性とその子どもに医療を提供したバングラデシュとエジプトの調査では、投資収益率はそれぞれ3対17、4対17と示されている。

こうした有害な神話は、女性がキャリアを築き、職場で昇進し、資金を得ようとする際の障壁であり続けている。とりわけ、経済的に最も恵まれない地域では深刻だ。神話は女性個人の歩みを妨げるだけでなく、私たち全体の進歩も阻んでいる。上記のデータや研究は、女性が持つ計り知れない力について、異なる物語を伝えている。成長は可能だ。繁栄も可能だ。そして、女性が主導権を握ることで、それは現実になる。

真実を広めよう。

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