グローバル・シェイパーズのアブジャ・ハブは、10のパートナー機関に参加を呼びかけ、協力して5,000本の木を植える計画を立て、ナイジェリアの首都で森林減少に取り組むという課題に挑みました。
厳格な社会的制限を順守しながらも、彼らは目標を上回り、合計5,360本の木を植えることができました。
この植樹プロジェクトは、将来のパンデミックを起こりやすくしている気候変動の影響を緩和するために、アブジャ・ハブが取り組む絶好の機会となりました。
アブジャ・ハブのグローバル・シェイパーズ・コミュニティは、「気候・環境助成金チャレンジ」の5つの受賞団体の一つに選ばれました。同チャレンジは、クライメート・リアリティ・プロジェクトと世界経済フォーラムが立ち上げたものです。アブジャ・ハブは、同国の首都における森林減少に取り組む課題に挑みました。
ナイジェリアの首都とその周辺で、10のパートナー機関に参加を呼びかけ、協力して5,000本の木を植える計画でしたが、プロジェクトはSARS-CoV-2コロナウイルスに直面しました。このウイルスは、とりわけ、課題の実施を脅かしました。しかし、世界経済フォーラムの「グレート・リセット・ダイアローグ」に沿って、この植樹プロジェクトは、将来のパンデミックを起こりやすくしている気候変動の影響を緩和するために、アブジャ・ハブが取り組む絶好の機会となりました。
2020年4月から10月にかけて、公衆衛生危機に伴う不確実性や不安があり、厳格な社会的制限が課される中でも、アブジャのグローバル・シェイパーズは目標を上回り、ナイジェリアの首都周辺に合計5,360本の木を植えることができました。ここでは、その実現に向けた取り組みをいくつか紹介します。

1. マスクを着用し、身体的距離を保って植樹
植樹を延期または中止するのではなく、アブジャ・ハブは計画どおり実施することを決めました。ただし、植樹活動のたびに、参加者が身体的距離を保ち、常にマスクを着用するよう、新型コロナウイルス感染症対策の規則を厳格に順守しました。当初の計画は保健当局の助言に合わせて調整し、場合によっては新たな植樹場所を選びました。約1,000人のボランティアがプロジェクトのさまざまな活動に参加しました。現地での活動ではマスク着用とソーシャルディスタンスの確保を徹底し、ボランティアとチームは受け入れ地域を訪問して、新型コロナウイルス感染症の流行下でも、植樹と気候変動対策がもたらす恩恵について住民に伝え始めました。植樹は地域社会との協力のもとで行い、その後の管理を地域社会に引き継ぎました。
2. 個別に植樹:「一人一本」
新型コロナウイルス感染症のパンデミックを受け、アブジャ・ハブは、より多くの人に植樹に参加してもらうための創意工夫を迫られました。アブジャ・グローバル・シェイパーズ・ハブのメンバーは、友人や家族、その他のパートナーに声をかけ、それぞれが自宅や地域、学校、近隣で一本ずつ植えるよう呼びかけました。参加者の中には、身近な場所に木を植え、チャレンジの一環として写真をオンラインに投稿した人もいました。植樹した人たちは、新しい苗木の育て方や、成長を見守る方法、あるいは自宅からより広い土地へ移植して育て続ける計画について、さまざまなヒントを共有しました。

3. GISなどの技術的なモニタリングツールを活用し、植樹をオンラインで展開
アブジャ・ハブは、首都のどの地域に5,360本の木が植えられたかを紹介するデジタルマップを、ウェブサイト上で作成しています。地理情報プラットフォームを使って木々の状況を監視するほか、オンラインプラットフォームを活用して、植樹のアイデアやベストプラクティス、プロジェクトに関する情報を共有し、複数の地域社会やパートナーにも参加を呼びかけました。対面での接触を減らすため、写真や動画、ウェビナーを使ったデジタルコミュニケーションを行う必要がありました。これは、植樹チャレンジを継続するための有効な機会となりました。2020年5月には、パンデミックと生物多様性の損失との関連を話し合うウェビナーにも参加しました。動物から人へ広がる人獣共通感染症に対する自然の障壁として、木が重要であることを強調し、新型コロナウイルス感染症のパンデミックを生態学の観点から前向きに捉える機会となりました。その数日後、アブジャ・ハブとパートナーは別のオンライン会議を開き、パンデミックに適応するための新たな対策、地域社会との連携、植えたばかりの木々を確実に育てる方法について話し合いました。
4. 新型コロナウイルス感染症への対策として植樹
国連砂漠化対処条約によると、積極的な植樹は砂漠化を防ぐことができます。植樹は粒子状物質を減らして空気をより呼吸しやすくし、水路の浸食や汚染も軽減します。アブジャで木々が失われる問題に取り組み、同市をナイジェリアの「緑の首都」としての姿に戻すこのチャレンジは、新型コロナウイルス感染症による景気後退と闘う取り組みでもあります。植えた木々は、薪にするために伐採された複数の木に取って代わりました。また、食料や追加収入をもたらし、洪水管理でも重要な役割を果たします。このプロジェクトは、地球の気温上昇の一因として知られる二酸化炭素を、数トン吸収する見込みです。

新型コロナウイルス感染症の流行下でも、プロジェクトは当初の目標を上回り、農村部と都市部の両方で5,360本の木を植えることができました。植樹に加えて、植樹参加者やボランティアは、世界の気候変動対策に大きく貢献してきた象徴的な人物をたたえ、その名誉を記念して木を植えることにも意欲を示しました。たとえば、アル・ゴア、ロズ・ザンダー、クラウス・シュワブ教授、アミナ・モハメッドです。
さらに、木々を持続的に育てていけるよう、地域の選ばれた子どもたちとその家族に引き渡しました。彼らが木々を育て、将来、環境を守る担い手となることが期待されます。
アブジャ・ハブの植樹プロジェクトは、クライメート・リアリティ・プロジェクトとロザムンド・ザンダーからの寛大な支援によって実現しました。




