要点
サウジアラビア政府は、原油への依存を減らし経済を多角化することを目指し、5,000億ドル規模の巨大都市を建設すると発表した。NEOMと名付けられたこのプロジェクトは、面積10,230平方マイルで、再生可能エネルギー100%で稼働する。
中東の巨大都市
サウジアラビアは世界最大の石油輸出国だが、原油価格の下落により、石油労働者への賃金支払いがより困難になっている。
今、サウジアラビア政府は経済を活性化させる可能性のあるプロジェクトを打ち出した。ヨルダンとエジプトにつながり、完全に再生可能エネルギーで稼働する、5,000億ドル規模の巨大都市だ。
火曜日、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、リヤドで開かれたフューチャー・インベストメント・イニシアチブ会議で、このプロジェクトを発表した。プロジェクト名はNEOM。ロイター通信によると、資金はサウジアラビア政府と民間投資家が提供する。
ビジネスと産業に重点を置くこの都市の面積は、10,230平方マイルに及ぶ。規模を比較すると、10,230平方マイルはニューヨーク市の陸地面積の33倍を超える。
ビン・サルマン皇太子は会議で、NEOMの大きな目標はサウジアラビアの石油輸出への依存を減らし、石油以外の分野にも経済を広げることだと述べた。この都市では、エネルギー・水、バイオテクノロジー、食品、先端製造業、エンターテインメントなど、多様な産業に重点を置く。サウジアラビアは、都市の完成予想図を含むマスタープランをまだ公表していない。
化石燃料は使用禁止
サウジアラビアは、シーメンスAGとアルコア社の元最高経営責任者、クラウス・クラインフェルド氏をNEOMプロジェクトの責任者に任命した。当局は、石油大手サウジアラムコの株式5%の売却を含む資金調達計画により、NEOMの建設費として3,000億ドルを集められると期待している。
このプロジェクトにより、NEOMは化石燃料を使わずに運営される世界最大級の都市の一つとなる可能性がある。米国で再生可能エネルギー100%で稼働する最大級の都市の一つは、バーモント州バーリントンだが、計画されているNEOMの規模には遠く及ばない。アイスランドやノルウェーの都市も、水力発電や地熱などの自然資源を活用して、電力網の完全な再生可能エネルギー化に近づいていると主張している。
サウジアラビアは、NEOMの最初の区画を2025年までに完成させる予定だ。
「ここは従来型の人々や企業のための場所ではありません。世界の夢見る人々のための場所になります」と、ビン・サルマン皇太子は会議のパネル討論で述べた。「強い政治的意思と、国民の願いがあります。サウジアラビアで大きなものを創り出すための成功要因は、すべてそろっています。」

