ロンドンの通勤客に無料の短編小説を配る自動販売機

People walk through the Canary Wharf financial district of London, Britain, December 7, 2018. REUTERS/Simon Dawson - RC13001B1A50
The stories are printed on eco-friendly papyrus paper.Image: REUTERS/Simon Dawson
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昔々、世界有数の大都市の中でも特に慌ただしい一角で、人々はあまりに忙しく、長編小説を最後まで読み終える時間もありませんでした。

そこで3台の自動販売機が設置されました。チョコレートバーや飲み物の缶ではなく、急ぎ足で通り過ぎる人々に無料の短編小説を配る機械です。

つまり、英国初の短編小説自動販売機がロンドンのカナリー・ワーフに設置され、ボタンを押すだけで、ヴァージニア・ウルフからチャールズ・ディケンズまでの作家による、1分、3分、5分で読める作品を提供しています。

フランス企業Short Éditionが開発したこの自動販売機には、環境に配慮したパピルス紙のロールに印刷された数千編の物語が収められ、無料で提供されています。ベストセラー作家アンソニー・ホロヴィッツが特別に書き下ろした犯罪小説『Mr Robinson』もあります。

時間がなくても

チャールズ・ディケンズらの短編小説を、ロンドンの通勤客が無料で印刷できるようになりました。Image: Sean Pollock/Short Story Stations、カナリー・ワーフ

が委託した調査によると、カナリー・ワーフソーシャルメディアを過度にスクロールすることも一因となって時間が足りず、英国では毎年およそ5,300万冊の本が読み終えられずにいることが分かりました。

3分の1を超える人(36%)が過去1年間に少なくとも1冊の本を読むのをやめており、4分の1を超える人(30%)は、最後に本を読み終えてから半年たつと答えました。

カナリー・ワーフ・グループの芸術・イベント部門責任者、ルーシー・ムーア氏は次のように述べました。「忙しすぎると言うのは誰にでも覚えがありますが、私たちの調査では、70%という驚くべき割合の人が、ソーシャルメディアの深みにはまるより、良書の世界に浸りたいと考えていることが分かりました」

アンソニー・ホロヴィッツ氏は、これまでで最も短い物語を書くという挑戦を楽しんだと語りました。「容疑者と手がかりがそろった謎解きです。わずか1分で読み始めて読み終えられます。

地下鉄の乗客を楽しませられればと思います。少なくとも、結末を読む前に降りなければならないというもどかしさは味わわずに済むでしょう!」

世界で人気

物語をランダムに発行するこの自動販売機では、何を読むことになるか分かりません。世界各地の200か所ですでに人気を集めています。

2011年にパリのシャルル・ド・ゴール空港に1台目が設置されて以来、フィラデルフィアから香港まで世界各地で、8,000人の作家が書いた短編小説を300万編以上提供してきました。新作や古典のフィクション作品もShort Éditionのウェブサイトで読むことができます。

『ゴッドファーザー』の監督、フランシス・フォード・コッポラ氏も熱心なファンとなり、同社に出資したうえ、サンフランシスコのレストラン、Café Zoetropeに自動販売機を設置しました。

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