ビル・ゲイツは、好奇心を満たすお気に入りの方法は読書だと語っています。
起業家から億万長者の慈善活動家へと転身した彼が、最も強い印象を受けた本の年間リストを発表しました。
2017年の選書には、難民であり親であるとはどういうことかを描いた胸を締めつける自伝、ベトナム戦争中の二重スパイの物語、コメディアンのエディ・イザードの回想録が含まれています。
ビル・ゲイツ自身が次のように紹介しています(自身のTwitterアカウントより)。
『The Best We Could Do』 著:ティ・ブイ
この美しいグラフィックノベルは、親であること、そして難民であることの意味を掘り下げた、きわめて個人的な回想録です。著者の家族は1978年にベトナムから逃れました。自ら子どもを産んだ後、彼女は、外国の占領者によって引き裂かれた国で育った両親の経験について、さらに知ろうとします。
『Evicted: Poverty and Profit in the American City』 著:マシュー・デズモンド
貧困を引き起こす問題がどのように絡み合っているのかを理解したいなら、ミルウォーキーの立ち退き危機を扱ったこの本を読むとよいでしょう。デズモンドは、貧困の中で暮らすアメリカ人の姿を見事に描いています。私がこれまで読んだどの本よりも、この国で貧しく暮らすとはどういうことかを実感させてくれました。
『Believe Me: A Memoir of Love, Death, and Jazz Chickens』 著:エディ・イザード
イザードの個人的な物語は興味深いものです。つらい子ども時代を生き抜き、生まれ持った才能の不足を克服して国際的なスターになるため、たゆまず努力しました。私のように彼の大ファンなら、この本を気に入るでしょう。文章の語り口は舞台での語り口によく似ていて、読んでいる間に何度も声を上げて笑いました。

『The Sympathizer』 著:ヴィエト・タン・グエン
私が読んだベトナム戦争に関する本や観た映画の多くは、アメリカ側の視点に焦点を当てていました。グエンの受賞作は、ベトナム人として双方の間に置かれるとはどういうことかを知るうえで、待望の洞察を与えてくれます。暗い物語ではありますが、『The Sympathizer』は、二重スパイと、彼が巻き込まれていく厄介事を描いた、引き込まれる作品です。
『Energy and Civilization: A History』 著:ヴァーツラフ・スミル
スミルは私のお気に入りの作家の一人で、この本は彼の傑作です。ロバが動力となる製粉所の時代から、今日の再生可能エネルギーを求める動きに至るまで、エネルギーへの必要性が人類の歴史をどのように形作ってきたかを明らかにしています。読みやすい本ではありませんが、読み終える頃には、エネルギー分野の革新が文明の歩みをどう変えるのかについて、より賢く、理解が深まったと感じるでしょう。
