学校のスペイン語の授業に苦労していた頃はそう思わなかったかもしれませんが、年齢を重ねるにつれて、私たちの多くは言語という驚くべきものの価値を認めるようになります。
言語は、私たちをほかの動物と区別する数少ないものの一つであり、世界にある6,000の言語の一つひとつが、その話者の豊かな歴史と文化を体現しています。ここでは、その複雑さのほんの一端を捉えた6つの図表を紹介します。
消えゆく言語
「言語は、私たちの文化、集合的記憶、価値観を伝える手段です」と、ユネスコは『世界の危機に瀕する言語地図帳』に記しています。それでも、この重要な文化遺産は危機にさらされています。『地図帳』によると、世界の約3,000の言語がすでに消滅したか、消滅の危機に瀕しています。

この傾向を食い止めるため、ユネスコは今世紀の初めから、消滅した言語や危機に瀕する言語の地図を作成してきました。上位10言語は次のとおりです(全データベースはこちらから検索できます)。

国民としてのアイデンティティの基盤
アメリカ人、フランス人、あるいはコロンビア人であるとは、どういう意味でしょうか。生まれた場所でしょうか。それとも先祖の出身地でしょうか。実際、多くの人にとっては別のもの、つまり話す言語が関係しています。
2016年春、ピュー・リサーチは調査を実施し、世界各地の人々に国民としてのアイデンティティに対する考えを尋ねました。ハンガリー、ギリシャ、日本を除き、回答者の過半数は出生地は重要ではないと答えました。しかし、どの国でも、国民とみなされるには、その国の主要言語を話せなければならないという点で、多くの人が一致していました。

「私は、あなたは、私たちは……」
自分の母語ではない言語を学ぶのは確かに大変ですが、可能性に満ちた世界への扉も開きます。たとえば米国では、バイリンガル人材の需要が、2倍以上に増加しました(2010年から2015年)。
おそらくそのため、何十億人もの人々が第二言語を学ぼうとしています。そのうち約1億5,000万人が、無料の語学学習アプリ「Duolingo」を利用しています。このアプリが扱うのは23言語に限られますが、この地図は最も人気の高い言語の一端を示しています。

小さな国に839の言語
外国語を一つ学ぶだけでも大変だと思うなら、パプアニューギニアの人々に思いを寄せてみてください。そこでは839の言語が話されています。これは、ヨーロッパ大陸全体にある現用言語のほぼ3倍にあたります。
これは、世界の言語を目録化している団体エスノローグによる最新の調査結果です。ある言語が「現用」とみなされるには、その言語を母語と考える話者が少なくとも一人いる必要があります。

影響力を持つ言語
小さなパプアニューギニアには最も多くの言語があるかもしれませんが、最も強い影響力を持つのはどの言語でしょうか。昨年、ある研究者グループがこの問いを自らに投げかけ、導き出した結論は意外ではありません。英語です。
研究者たちは言語そのものではなく、言語同士のつながりに注目し、220万件を超える書籍の翻訳、ウィキペディアのページ編集3億8,200万件、ツイート5億5,000万件のデータを用いました。手法の詳細はこちらでご覧いただけます。

