この音楽が人工知能によって作曲されたか、見分けられますか?

A grand piano that has been left by the East River underneath the Brooklyn Bridge is pictured in the Manhattan borough of New York May 31, 2014. According to local media, the piano has been there for a few days puzzling locals as to how it got there and the reason for its placement, perfectly under the bridge. REUTERS/Carlo Allegri (UNITED STATES - Tags: SOCIETY) - RTR3RO17
DeepBach is capable of replicating many classical works of music.Image: REUTERS/Carlo Allegri
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音楽のアルゴリズム

バロック期の作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハは、ルター派の聖書の言葉に基づく多声音楽の賛美歌、コラール・カンタータを数多く作曲したことで知られています。それぞれは比較的単純で、1つの旋律に3つの和声が伴います。そこで、パリにあるソニーコンピュータサイエンス研究所のガエタン・ハジェレスとフランソワ・パシェは、機械がバッハと区別のつかないコラール・カンタータを作れるかどうか調べるのは興味深いと考えました。

その答えを見つけるため、彼らはニューラルネットワークを開発し、DeepBachと名付けました。そして今、その問いへの答えを得ています。「ヨハン・セバスティアン・バッハのコラールの和声付けを学習させた後、私たちのモデルはバッハ風の非常に説得力のあるコラールを生成できるようになりました」と、ハジェレスとパシェはMITテクノロジーレビューに語りました。

DeepBachは、バッハのカンタータ352曲を、あらかじめ定めた声域内で別の調に移調し、合計2,503曲のコラールを作成したデータセットを使って学習しました。このうち80%をDeepBachの学習に、残りを検証に用いました。学習後、ソプラノの旋律を与えると、DeepBachはバッハ風のアルト、テノール、バスの和声を独自に作れるようになりました。

何より重要なのは、DeepBachの作品が人々を欺くことさえあった点です。研究チームは1,600人以上(その4分の1はプロの音楽家または音楽を学ぶ学生)に、同じ旋律に対する異なる2つの和声を聴いてもらいました。その結果DeepBachが生成した和声をバッハの作品だと判断した聴取者は半数を超え、一方、バッハの音楽を正しく見分けた聴取者は75%でした。「バッハの作品の複雑さを考えれば、これは良い成績だと考えています」とハジェレスとパシェは述べました。

人間にできることは、AIにもできる

人工知能(AI)はほぼあらゆる分野に入り込めますが、とりわけ数学的なものに適しています 。数学が関わっていれば、アルゴリズムを開発できる可能性が高いのです。音楽は数学的であり、バッハのような作曲家は、しばしば定められた段階的な流れに沿って音楽を作りました。それはほとんどアルゴリズムのようなものです。

興味深いことに、バッハの音楽は、AIを題材にしたテレビシリーズ「ウエストワールド」に登場します。しかし、AIアルゴリズムが大きな成果を上げ、場合によっては実際の人間を上回っている分野は、音楽だけではありません。たとえば、人間の専門家を上回った音声認識アルゴリズムや、自殺の危険がある患者、自殺念慮のある患者、抑うつ的な行動、そして犯罪傾向を予測した心理学分野のAIがあります。さらには、法律に取り組むAIもあります。

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