米国の心理学者で作家のアダム・グラントは、2021年12月、世界経済フォーラムのポッドキャスト「ブッククラブ」に最初のゲストとして登場しました。
ウォートン校教授が2023年夏の読書リストから選んだ4冊を紹介します。
選んだ本のテーマは、モチベーション、仕事、社会変革、思考です。
私たちを突き動かすものとは?組織心理学者で作家のアダム・グラントは、優れた本には、人々をさまざまな行動へと駆り立てる力があると考えています。それは、日々の小さな変化から、人生を一変させる取り組みまでさまざまです。
ウォートン校の教授であるグラントは、仕事の世界に精通し、従業員のエンゲージメントから先延ばしに至るまで、マネジメント全般についてリーダーに助言していることで知られています。また、自身の言葉を借りれば、「仕事を最悪なものにしないための科学」を探るポッドキャスト『WorkLife』のホストも務めています。
グラントは、2021年12月、世界経済フォーラムのポッドキャスト「ブッククラブ」に最初のゲストとして登場しました。初回のエピソードでは、ベストセラー『Think Again』について、変化の時代に認知の柔軟性が重要である理由や、好奇心を満たしてくれる本やポッドキャストについて、ベアトリス・ディ・カロと語っています。
作家が選んだ、2023年夏に読むべき本のリストから4冊を紹介します。仕事でもその先でも、私たちが前進する助けとなる本です。
モチベーション
完璧を追い求めることが、かえって成功の妨げになるのはよく知られています。それにもかかわらず、完璧主義に悩む人は増えていると、心理学者のトーマス・カランは指摘します。『完璧主義の罠』でカランは、この性格傾向とその社会的要因を明らかにし、現代生活の重圧とうまく付き合うための方法を示しています。
若者が健全な自己像を育み、自分の可能性を発揮するうえで、学校が果たせる役割について詳しくご覧ください。
世界経済フォーラムの「ブッククラブ」とは?
仕事
労働力への投資は、人々と企業の双方に利益をもたらすと、MIT教授のゼイネプ・トンは述べています。『良い仕事が必要な理由』はリーダー向けの実践的なガイドです。トンは「良い仕事の仕組み」を導入することで、企業の競争力と回復力が高まり、優秀な人材を引きつけられることを示しています。
企業が職場文化をより魅力的にするために取り組む創造的な工夫について詳しくご覧ください。
社会変革
女性参政権運動から、ローザ・パークスによる公民権獲得の闘いまで、米国の数々の歴史的な変革の場面で、若い女性たちが先頭に立ってきました。『若く、落ち着かない』ジャーナリストのマティ・カーンによる本書は、米国史における10代の少女たちの見過ごされてきた貢献と、彼女たちから私たちが学べることに光を当てています。
世界経済フォーラムは、多様性、公平性、包摂性の実現に向けてどのような取り組みを行っていますか?
新経済・社会センターは、経済・技術の変化が雇用、スキル、機会をどのように変えているのかを理解できるよう、リーダーたちをつなぎます。
知見の共有と協働を通じて、同センターはパートナーが、人々や社会の移行を支える包摂的な経済モデルを探ることを可能にします。
世界経済フォーラムのジェンダー平等アクセラレーターが、世界のジェンダー格差解消に向けた取り組みをいかに加速させているか、詳しくご覧ください。
思考
手のジェスチャーは人間の会話に欠かせませんが、私たちについて何を伝えているのでしょうか。認知科学者スーザン・ゴールディン=メドウは、『手で考える』で、認知バイアスから、自分が何を話しているかを理解しているかどうかまで、ジェスチャーが明らかにするさまざまな事柄を読者に紹介し、社会のさまざまな場面でのコミュニケーションのあり方を根本から考え直すよう促します。
障害のある人々の生活向上に認知的多様性を重視したAIがどのように役立つ可能性があるか、詳しくご覧ください。

