よりクリーンな燃料の世界へ移行する際の課題

A man looks at fuel prices at a petrol station in Khartoum, Sudan, November 4, 2016. REUTERS/Mohamed Nureldin Abdallah - D1BEUKWGYDAB
Governments across Africa have set the path towards stricter emission standards.Image: REUTERS/Mohamed Nureldin Abdallah
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燃料は、世界経済の発展に欠かせない。建設、製造、都市化を支え、社会の進歩を促すうえで不可欠だ。そして世界の多くの地域では、化石燃料が今後数十年にわたって重要な役割を担い続ける。

私たちが直面している課題は、社会の成長を支える力を保ちながら、使用する燃料による汚染を可能な限り抑えることだ。この課題も、多くの世界的な問題と同様、経済の問題に行き着く。

より厳しい基準の採用

欧米の人々にとっては、自分たちが採用している基準をそのまま他地域にも適用すればよいと思えるかもしれない。たとえば欧州では、商業用途と消費者向けの双方で、さまざまな化学物質に非常に厳しい排出基準が設けられている。

しかし、政府が産業界や製造業者と連携し、エンジンや機械が新たな基準にどう対応するかを慎重に管理してきたことを忘れてはならない。すべてのエンジンによりクリーンな燃料を入れれば、問題なく動くというわけではない。有鉛ガソリンで走る車を段階的に廃止しなければならなかったのと同様に、世界中の無数のエンジンも交換または改修する必要がある。

ここで問題の核心に行き着く。誰もが、よりクリーンな燃料を使いたいと考えているが、そこには相応のコストが伴い、決して小さくはない。

アフリカ各地の政府が連携し、地域住民に恩恵をもたらす、より厳しい排出基準への道筋を定める動きを私たちは目にしてきた。こうしたハイレベルのリーダーシップが、よりクリーンな燃料戦略への移行の基盤となる。

協力して取り組む

まず、この取り組みには、企業と消費者の双方が適応の方法を理解できるよう、連携した広報プログラムが必要となる。競争に関する問題もある。多くの国では、新基準の導入によって地元の製油所が直接危機にさらされる可能性がある。より高品質でクリーンな燃料を生産する技術的能力がなければ、精製能力がより近代化された海外事業者に、たちまち後れを取るだろう。自国民の雇用や地元産業を危険にさらす規制を、政府に導入させるべきではない。

アフリカ、ラテンアメリカ、東南アジアでよりクリーンな燃料への移行が進む今、私たちはまさにこの課題に直面している。目の前に見えている恩恵を実現するには、政治的意思、産業界との緊密な協力、そして革新的な技術的解決策が結びつく必要がある。

可能なところでは、すでにこの取り組みを実施している。ボツワナでは、世界最大の露天掘りダイヤモンド鉱山であるオラパ鉱山に、よりクリーンな規格の燃料とオイルを供給している。当社の硫黄分50ppmのディーゼル燃料は、現地規制の500ppmより10倍クリーンだ。これにより操業効率が向上するだけでなく、排出物が労働者の健康に及ぼす影響も軽減される。

行動が必要

実現できることは分かっている。大規模な導入につなげるため、議論を前に進めよう。よりクリーンな燃料の未来へ進むには、どのような行動が必要だろうか。この課題に取り組むうえで、規制と産業界の自主性をどう両立できるだろうか。そして、消費者がこの複雑な問題を理解し、政府や産業界に、より高性能でクリーンな燃料を求めるよう促すことはできるだろうか。

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