社会起業家は、規模拡大の問題について常に問われています。「規模を拡大する必要がある」とか「本当の意味で規模を拡大するのはいつなのか」と、誰もが口にします。そこで私は、社会的企業が取り組む社会課題の複雑さをより深く理解してもらうため、同じ人々に問いを投げかけ、問題を掘り下げます。本来問うべきなのは、「個別に複製できるプロセスは何か」でしょう。企業そのものの規模拡大が重視されすぎており、社会的企業が生み出したプロセスの拡大はあまり注目されていません。ベイエリアのソフトウェア企業の拡大のように、生態系がすでに築かれている場所では、規模を拡大しやすいものです。同様の考え方が社会的企業にも当てはめられていますが、社会的企業は事業に敵対的な環境で活動することが多く、生態系の構築にはなお時間がかかっています。考えてみてください。社会的企業は「インターネット」と「グーグル」を同時につくり出しているのです。それには時間も資金も忍耐も必要です。
次に 社会起業家 に規模拡大を求めるときは、二度、いや三度考えてください。プロセスを理解し、使命を理解し、そして何よりも問題を理解してください。社会的企業が生み出すプロセスは、環境面、社会面、財務面での持続可能性の実現を目指しています。それらは時間をかけて検証され、やがて複製されるでしょう。それを実現できる一般企業が、どれほどあるでしょうか。
この世界には、エネルギー、食料、水など、生活に欠かせない多くの基本的ニーズを満たせない人々が40億人以上います。しかし、この40億人は均質な集団でも、単一の属性を持つ人々でもありません。彼らは、画一的な解決策を必要とする画一的なニーズを抱えて待っているわけではありません。文化、要件、生活水準には大きな違いがあります。20億人の「持てる者」を対象に試されてきた標準的な規模拡大のビジネスモデルは、40億人の「持たざる者」には通用しません。
複製の規模拡大を加速させるべきです。規模を大きくするだけではうまくいきません。
編集者注 – Harish Hande、マネージングディレクター、 SELCO Solar Light、インド。社会起業家、世界経済フォーラムのシュワブ・フェロー
