メガシティ:明日のスラムか救世主か?

メガシティ:明日のスラムか救世主か?
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地球温暖化からホームレス問題、債務危機からエネルギー不足、水の不足から感染症の大流行まで、人類に関わる問題を挙げれば、そのあらゆる問題が都市に集中し、沸き立つように表面化している。

しかし同時に都市は、これら巨大な課題に対する解決策を見いだす最大の希望でもある。都市は革新、アイデア、富の創出の坩堝である。したがって21世紀の緊急の課題は、都市、そしてその延長線上にあるメガシティ(人口1,500万人を超える都市圏)を理解することである。

ロンドンやニューヨークといった都市を150年以上さかのぼって見ると、それらの都市も、今日のメガシティにしばしば結び付けられる否定的なイメージと同様のものに苦しんでいたことがわかる。ディケンズが描いたロンドンの姿を思い浮かべてほしい。犯罪、汚染、病気、貧困に満ちた都市である。それでも、これらの都市は極めて流動的で、急速に進化し、多様性に富んだ社会であり、大きな機会を提供した。その結果、世界経済の牽引役へと成長したのである。アフリカ、アジア、そして世界のその他の地域で台頭しつつあるメガシティについても、同じことが推測できるだろう。

私の同僚と私は、都市の社会経済的・インフラ的な動態と組織がどのように機能しているかを理解するため、「都市の科学」を開発してきた。そこから驚くべき結果が得られた。世界中の都市について幅広い都市指標を表すデータを分析したところ、それらすべてが驚くほど類似した形でスケールすることがわかったのである。つまり、世界のどこであれ都市システムの中にある都市の人口がわかれば、その都市の平均所得、エイズ症例数、特許数、犯罪率、ガソリンスタンド数、道路の長さなどを80%~90%の精度で予測できる。したがって、歴史、地理、文化が異なっていても、都市の個性を超越する驚くべき体系的な規則性と制約が存在するのである。

なぜそうなるのか。私たちは、これらの「法則」は世界中の人々と社会ネットワークに共通し類似する性質を反映していると考えている。つまり、つながりこそが我々そのものなのである。すべての都市は、人によって構成されているという点で、実質的に同じDNAを共有している。都市は根本的に社会ネットワークであり、地理、政治体制、経済モデルにかかわらず同様に振る舞う複雑適応系なのである。

これはメガシティにどのように当てはまるのか。「世界の課題に関する調査」によれば、世界中の人々はメガシティの重要性を認識している。しかし、その将来については結論が出ていない。社会状況の大幅な改善を伴わないまま無制限に成長し続けるのか、それともロンドンやニューヨークの軌跡をたどり、主要な経済エンジン、近代的な大都市へと発展するのか。都市が変化するには何十年もかかるが、世界を見渡せば、都市がどのように動いているかを理解することの重要性を裏付ける教訓が数多くある。

例えば中国は、2億5,000万人の農村住民を都市化するため、新しい都市を建設するという困難な事業に着手している。おそらく便宜上の理由から、これらの都市は、都市の複雑性とその社会経済的成功との関係を深く理解しないまま建設されている。実際、こうした新都市の多くは、古典的な郊外と同様に、共同体意識がほとんどない魂のないゴーストタウンになりつつあるとの報告もある。

都市には有機的な性質がある。都市は人々の相互作用から進化し、物理的に成長していく。世界の偉大な都市は、人間の交流を促進し、言葉では言い表せない都市特有の活気と魂、革新と興奮の源泉を生み出す。これこそが、経済的・社会的な回復力と成功の大きな要因となっている。

米国では、デトロイトが多様性の軽視がいかにその活気の喪失につながりうるかを示している。デトロイトは自動車産業に狭く特化していた。その結果、関連する高度に依存的な産業が派生し、一時的な好況をもたらした。しかし、事業の多様性に欠けていたため、高齢化した自動車産業が苦境に陥った際に、デトロイトは適応することができなかった。

都市は、その基盤となる社会・インフラのネットワークによって制約を受ける複雑適応系である。多様性は都市の回復力にとって極めて重要である。都市の利益、成功、問題はすべて密接に結び付き、相互に作用し、絶えず変化するからである。

これは以下からの抜粋です: 『グローバル・アジェンダ・アウトルック2014』(今週発表)。

以下のブログもご覧ください: 2014年に世界が直面する上位10のトレンド。

著者:ジェフリー・B・ウェスト氏は、米国のサンタフェ研究所の特別教授であり、 「複雑系に関するグローバル・アジェンダ評議会」の議長を務めている。

画像:ジャカルタで集合住宅を建設する作業員 REUTERS/Supri Supri

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