ウクライナに雇用を生み出す:ある人材紹介会社が戦争から逃れる人々をどう支援したか

Hand decorated with a ukraine flag: Millions are seeking to live new lives after fleeing Ukraine following the Russian invasion.
Millions are seeking to live new lives after fleeing Ukraine following the Russian invasion.Image: Unsplash/Elena Mozhvilo
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  • ロシア軍が2月に侵攻した当時、Adecco Groupではウクライナで1,700人を超える従業員や同僚が働いていました。

  • 同社はすぐにJobs for Ukraineプラットフォームを立ち上げ、新たな生活を始める必要のある何千人もの人々を支援しました。

  • この取り組みの開始は、紛争地域から逃れる人々を支援してきたAdeccoの活動を引き継ぐもので、すでに数百人の就職を実現しています。

2月24日、ロシアがウクライナに侵攻したとき、Adecco Groupでは同地域で1,700人を超える従業員や同僚が働いていました。人を中心とする事業を営む企業として、危機対応チームは戦争の影響を受けた同僚や従業員を支援するために動き出しました。彼らのことを思うと胸が痛みました。

その後の出来事によって、私たちの憤りと悲しみはいっそう深まりました。ロシアがウクライナで軍事行動を続けるなか、何百万人もの人々が難民となり、家族は引き離され、罪のない市民は住み慣れた場所を追われ、未来には危険と不確実性が広がっています。

世界規模で人材・人員派遣事業を展開する企業に、どのような支援ができるでしょうか。チームが団結して考えた末に、Jobs for Ukraineプラットフォームを立ち上げました。仕事があり、経済的、社会的、精神的に安定していれば、人は力を発揮できます。

そして、そこにこそ私たちが最大の力を発揮できる可能性があります。Jobs for Ukraineプラットフォームを通じてこの取り組みに参加できることを誇りに思います。これは、プラットフォームを立ち上げ、何千人もの人々が新たな生活を始められるよう支援してきた私たちの歩みです。

Jobs for Ukraine:戦争の影響を受けた人々を支援する

戦争はさまざまな側面で人道危機を引き起こします。難民や生活が一変した人々にとって、大きな課題の一つは、どう生計を立て、場合によっては家族を養うかということです。自分ではどうにもできない事情で仕事を離れざるを得なくなったとき、どうすればよいのでしょうか。ここに、私たちができることをする機会があると考えました。

ロシアやウクライナで直接事業を展開してはいませんが、Adecco Groupでは1,700人を超えるウクライナ人およびロシア人の同僚や従業員が働いています。危機の影響を受けたすべての同僚、従業員、顧客を、国籍を問わず、できる限り支援することを直ちに誓いました。

数日のうちに、私たちはJobs for Ukraineを立ち上げました。このプラットフォームは、住む場所を追われた人々に機会を提供したいと考えるすべての企業を対象としています。ウクライナ語と英語を話すAdeccoの専門チームに、候補者を支援し、企業との橋渡しをするよう依頼しました。

Jobs for Ukraineは、一般的な商業求人サイトではなく、連帯を示す取り組みとして立ち上げられました。私たちの目的は、人々と企業がすばやく連絡を取り合えるようにすることであり、採用プロセス全体を担うことではありませんでした。企業は無料で利用でき、Adeccoは求職者の就職支援に料金を請求したことはなく、今後も請求しません。プラットフォームを立ち上げた後、この取り組みに参加する意向のある企業に呼びかけました。

戦争が世界の食料供給を混乱させる中、ウクライナの農民たちは奮闘を続ける。
戦争が世界の食料供給を混乱させる中、ウクライナの農民たちは奮闘を続ける。
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Jobs for Ukraineは求人掲示板にとどまらず、研修モジュール、履歴書の作成支援、カウンセリング、リスキリングを提供しています。候補者には履歴書について助言し、経験や能力があるものの、新しい環境で仕事をするうえで支援が必要な場合がある労働者に、企業が研修やリスキリングを提供するよう働きかけています。

制度面では、世界雇用連盟(World Employment Confederation)に働きかけ、地域各国の業界団体を支援する体制を整えました。また、最も直接的な影響を受けている国連の世界的機関の責任者らに連絡し、支援を申し出ました。

Adecco Groupはウクライナの西側にある大半の国々で事業を展開しているため、同国の国境地帯で急速に変化する状況に対応する人道支援団体を、どのように支援できるか検討しています。

すべての人にとって未来が機能するように

Jobs for Ukraineの「なぜ」は、Adecco Groupがよく口にする言葉に集約されます。私たちは、すべての人にとって未来が機能するようにしたいと考えています。そのなかには、戦争によって収入を得る力が損なわれた人々も含まれます。

10年以上にわたり、紛争によって住む場所を追われた人々が、受け入れ国で再び働けるよう支援してきました。経済的な安定を取り戻し、新たな生活を始める必要のある難民にとって、仕事を見つけ、やりがいのある職に就くことは非常に重要です。

Adeccoは、ロシアの侵攻直後にJobs for Ukraineプラットフォームを立ち上げました。Image: Adecco Group

イラク、シリア、アフガニスタンでのこれまでの経験を通じて教訓を得て、今日、ウクライナ人とロシア人を支援するための基盤を築いてきました。私たちの目標は、労働者が健やかで生産的で充実した未来へ踏み出せる環境づくりに貢献することです。

Jobs for Ukraineへの反響は圧倒的で、心強いものでした。世界中から1,330社を超える企業が登録しました。また、ウクライナから逃れ、国外で新たな生活を始めている4,000人を超える人々が、このプラットフォーム上の求人に応募しました。

ウクライナの求人支援の呼びかけに「圧倒的」な反響

当社のマッチングシステムは、すでに13,140件の履歴書を求人企業に共有しました。求人プラットフォームを通じて、これまでに約700人の難民が新たな仕事を見つけており、その数は増え続けています。今後数週間から数か月でこれらの数字は大幅に増えると見込んでいますが、戦争で予測できない事態が起きれば、状況に影響することは確かです。

これまでのところ、応募者の85%を超える人が女性です。そのうち約15%は事務やカスタマーサービスのスキルを持ち、約10%は営業や貿易のスキルを持っています。採用企業の大半はヨーロッパに拠点を置いていますが、世界各地の企業が参加しています。

何百万人もの市民が住む場所を追われている状況では、自分が変化をもたらしていると感じるのは難しいものです。全体から見れば、ほんのわずかなことにすぎません。

しかし、労働者が未来を切り開く手助けに加え、Adecco Groupは、Jobs for Ukraineがすべての人にとって未来を機能させることを目指す他のパートナーシップのモデルになると期待し、信じています。

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