インドの農村部で病院を建設し、ブラジルの黒人コミュニティを支援し、ガーナのラストマイル地域に資金を提供し、南アフリカで教育の公平性を促す新技術を活用するなど、社会イノベーターは世界中で変化をもたらしています。価値観に基づく革新的なアプローチを通じ、包摂性、協働、持続可能性に重点を置くシュワブ社会起業家財団は、2019年から2022年にかけて世界中で1億人以上に影響を与えました。社会起業家、企業内社会起業家、公的機関の社会起業家、社会イノベーションの担い手からなるこのコミュニティのインパクトは、シュワブ財団の最新のインパクト・レポートにまとめられています。
はじめに
1998年の設立以来、シュワブ財団は社会イノベーターを新しいタイプのリーダーとして認めてきました。価値観を重視し、包摂的で起業家精神に富む人々が、企業、社会開発、環境活動の各分野で持続可能な新しいモデルを生み出しています。
2019年、シュワブ財団は対象範囲を広げ、公共部門と民間部門のイントラプレナー(組織内起業家)や思想的リーダーも顕彰するようになりました。財団は成長し、現在では世界190か国以上で活動する世界有数の社会イノベーター400人以上からなるコミュニティを擁しています。
毎年開催されるシュワブ財団「年間最優秀社会イノベーター賞」は、次の部門で優れた活動を顕彰します。
「シュワブ財団の社会イノベーターは、信頼、真実、奉仕を体現しています。革新的な活動を通じて人々の暮らしを向上させるため、人生を真摯に捧げています。」
— ヒルデ・シュワブ、シュワブ社会起業家財団共同創設者兼会長
調査方法
本調査は、外部評価パートナーのWasafiriが、次の2つを目的として実施しました。
1. 2019年に新たな賞部門を導入して以降のシュワブ財団の社会イノベーター・コミュニティの累積的なインパクトを把握・推定するとともに、公共、民間、社会、学術の各分野で新たに得られた知見をまとめること。
2. 以前のレポート「インパクトの20年」を基に、各分野の社会イノベーターがどのようにシステム変革を推進するかを理解し、パンデミックを通じたコミュニティの歩みを振り返ること。
共同インパクト
シュワブ社会起業家財団は、1億人以上に2019年から2022年にかけて世界中で影響を与えました。このコミュニティのインパクトには、次が含まれます。
4,100万人
2,000万人
1,530万人
360万人
220万人
設立以来、この有数の社会イノベーター・コミュニティの活動によって、合計7億2,200万人の暮らしが直接改善しました。
信頼を通じた変革:社会イノベーターは7億2,200万人の暮らしを向上させました
今後に向けて
社会イノベーション・コミュニティにとって特に困難だった新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、協働の必要性を浮き彫りにしました。
そこで2020年4月、シュワブ財団と世界経済フォーラムは、Ashoka、Catalyst 2030、Echoing Green、GHR Foundation、Skoll Foundation、Yunus Social Businessとともに、社会起業家のための新型コロナ対応アライアンスを立ち上げました。このアライアンスは社会的企業分野で最大のマルチステークホルダー協働体へと成長し、90を超える加盟組織が連携して10万人以上の社会起業家を代表し、推定20億人の暮らしに関わっています。
さらにシュワブ財団は、次回の賞サイクルで社会イノベーション賞に新部門「共同社会イノベーション賞」を設ける予定です。組織を越えて人々が革新的に協力し、システム全体に及ぶ共通の変革を目指す取り組みを顕彰します。
