COP28の開催が迫る中でも、人類は最大の課題の解決から依然として程遠い状況にある。長年にわたる対策の不足を受け、2015年にパリで合意された野心は、策定からわずか10年足らずで実現が危ぶまれている。今世紀末までに地球温暖化を1.5°C未満に抑える可能性をわずかでも残すには、世界の排出量を2030年まで年間約7%ずつ削減しなければならない。しかし、排出量は依然として増加しており、現在も1.5%増加している。
世界に残された時間は少なくなっており、地球が向かう未来に対して適応策だけでは対応できない。1.5°Cの達成可能性にかかわらず、地球温暖化を0.1度でも食い止めるためには、大幅な方向転換が求められる。
この取り組みが何を伴うのかをより深く理解するため、本報告書は、国連が主導するグローバル・ストックテイクを補完する視点を提示し、各国、企業、技術、資金調達を包括的に捉える。気候変動対策がどこで不十分なのか、そして成功のために何が必要なのかについて、率直な評価を示す。2024年1月までに公表予定の別報告書では、提言を詳しく示す予定である。
