オリバー・ワイマンとの協力により発行された本報告書は、気候変動と生物多様性の損失に対する世界的な取り組みを主導するうえで、都市が果たす極めて重要な役割を明らかにしています。自然に向けた都市の協調的な行動は、昆明・モントリオール生物多様性枠組(GBF)の目標達成に不可欠であるだけでなく、自然および生物圏との既存の不均衡な関係から生じる気候、健康、インフラに関する都市課題を踏まえると、戦略的にも必要です。
都市は世界経済の原動力ですが、世界の都市GDPの44%が自然の損失によるリスクにさらされています。世界で最も人口の多い500都市のうち、自然または生物多様性の保全に焦点を当てた専用戦略を策定しているのはわずか37%です。本報告書は、自然に対してポジティブな移行を進めるとともに、都市の経済的・社会的な可能性を最大限に実現する自然戦略を策定するため、地域のリーダーが活用できるガイドラインを示します。
定められた手順に従い、実現を後押しする環境を整えることで、都市は自然に対してポジティブな移行を進め、回復に向けた行動を加速させ、持続可能でレジリエントな都市環境の恩恵を得ることができます。
本報告書は、都市部における自然の再生と、都市部による自然の再生を提唱する一連の刊行物の第一弾です。また、都市と企業が2030年までに自然の損失を食い止め、反転させるために取ることのできるさまざまな道筋を示す、世界経済フォーラムの「ネイチャー・ポジティブな移行」シリーズの一部であり、これはGBFの中心的な使命です。
