グローバル目標の達成に向けた行動を推進
対話、行動、変革を推進するため、自らの時間と経験を生かしてボランティア活動を行う若者のネットワークである世界経済フォーラムのグローバル・シェイパーズ・コミュニティが、設立10周年を迎えます。この節目に、メンバーはこれまでを振り返り、未来に向けた取り組みを約束します。
方法論
本報告書では、外部評価パートナーであるアクセンチュアとCuantixの2社が、複数のデータソースを用いた混合手法による調査を実施しました。調査には、2017年以降のグローバル・シェイパーズ・コミュニティの過去データの分析、2,600人を超えるグローバル・シェイパーズが回答した2件のインパクト評価調査、グローバル・シェイパーズ、卒業生、プロジェクト受益者への詳細なインタビューが含まれます。
コミュニティの広がり
グローバル・シェイパーズ・コミュニティは、455の都市拠点ハブで活動するグローバル・シェイパーズと卒業生の数が14,000人にまで拡大しました。2022年までにハブを500超に増やすという意欲的な目標を掲げています。本報告書では、コミュニティを独自のものにしている特性とインパクトモデルを紹介します。
個人へのインパクト
グローバル・シェイパーズは、プロジェクト管理、紛争解決、共感をもって傾聴する力など、さまざまなリーダーシップスキルを身につけ、それぞれのリーダーシップスタイルを確立します。メンバーはまた、自身のハブに所属し、地域社会でリーダーシップを発揮する方法を学び、効果的な解決策を実行することで得られる自信について語っています。長年にわたる積極的な地域奉仕活動を通じて、グローバル・シェイパーズは21世紀に効果的なリーダーシップを発揮するために必要な重要なスキルを身につけ、磨き上げます。
集団へのインパクト
この10年間、グローバル・シェイパーズ・コミュニティは何千人もの若者と関わり、彼らはリーダーシップスキルを身につけ、インパクトを生み出すために自ら組織することの重要性を学んできました。システム全体の変革にはマルチステークホルダーによるアプローチが必要だと理解するグローバル・シェイパーズは、地域社会の改善に向けたプロジェクトを懸命に実施するとともに、持続可能な開発目標(SDGs)にも貢献してきました。
インパクトを示す世界指標
* 2017年以降に613件の地域プロジェクトから収集したデータを反映
約1,150万
約195万
約4万6,000
37
17
今後に向けて
世界的な課題の広がりと複雑さを踏まえ、パートナーによる分析では、SDGsの達成を加速させる枠組みとなる6つの新たなインパクト分野が特定されました。この新たな枠組みは、世界各地のハブを動員し、次の取り組みを進めることを目指します。
1. 地球を守る:排出量の削減、干ばつ対策、自然災害への対応、生物多様性の保全、自然環境の保護、持続可能な消費の促進など
2. 未来に向けたスキルの再習得:第4次産業革命で誰も取り残されないよう、すべての人により良い教育、スキル、仕事を提供するとともに、新たな労働基準、デジタルリテラシー、オンライン上の安全などを促進する
3. 市民参加を強化する:マイノリティのリーダーシップを後押しし、市民の投票を促し、若者が地域政治に立候補するよう働きかけ、社会のあらゆるレベルで意思決定と解決策の立案に代表が参加できるようにするなど
4. 誰もが包摂される地域社会をつくる:人権を擁護し、社会規範を現代に即したものにし、ジェンダー、人種、性的指向、障害、ホームレス状態、無国籍などに関する有害な固定観念を打ち破る
5. 健康とウェルビーイングを向上させる:健康の公平性を実現し、保健医療サービスへのアクセスを確保し、健康の社会的決定要因に取り組み、若者のメンタルヘルス支援を進め、パンデミックに対応するなど
6. 基本的ニーズを満たす:世界で最も脆弱な地域社会を支援するため、地域の災害に対応し、人道支援を行い、飢餓をなくし、極度の貧困と闘うなど。
