北極の海氷が融けている。気候変動の影響が最も顕著に現れる場所かもしれないこの地域では、毎年夏になると氷が年々少なくなる一方、冬には常に戻ってくる。北極とその将来に対する世界的な関心が高まり、しばしば相反する多くの意見が表明されている。この地域をめぐる問題の複雑さから、専門家の一部も含めた関係者が、事実を明確かつ総合的に把握することは非常に難しい。地域の一部で商業活動が行われるのは新しいことではない(すでに世界のニッケルの約5分の1はロシア領北極圏から産出されている)が、新たな産業が生まれ、沖合で活動が始まる可能性は高い。北極に関するグローバル・アジェンダ評議会は、この地域をめぐる誤解を解き、機会を示し、意思決定者が直面する課題を特定することを目指している。