ネットゼロ移行に関するグローバル・フューチャー・カウンシル、ストックホルム+50を前に2本の白書を発表
環境分野の多くの関係者が、国連初の環境会議から50年を迎える6月2~3日の国連ハイレベル会合「ストックホルム+50」に向けて準備を進めるなか、ネットゼロ移行に関するグローバル・フューチャー・カウンシルは、低炭素の未来を築くうえで産業界が先導的な役割を果たす方法を検討する2本の白書を発表します。
第1の白書「企業の説明責任」について では、気候変動に関する誓約を行う企業が増えている一方、温暖化を1.5°C以下に抑えるため世界の排出量の軌道を変えるには、現状では不十分であると指摘しています。白書では次の点を挙げています。
– 気候変動の緩和に「大きな影響」を及ぼす可能性のある企業の3分の2は、科学的根拠に基づく目標の設定を依然として約束していません。
– そうした目標を設定している企業のうち、4分の1を超える企業は、目標達成に向けた進捗を一切公表していませんでした。
– フォーチュン500企業の気候目標のうち、間接的なバリューチェーン排出を対象としているものは5分の1未満です。間接排出は、企業の総カーボンフットプリントの大部分を占めることが少なくありません。
野心的な目標には野心的な行動が必要であるとして、この白書は企業に対し、脱炭素化に必要な要素がすべてそろうまで行動を先延ばしにせず、低炭素の未来への移行に向けた投資と戦略を今すぐ整えるよう呼びかけています。また、すべての企業が今日から実行できる、カーボンフットプリントの削減とエネルギー移行の推進に向けた取り組みを紹介しています。
