暗号資産の利用規模や国内外への影響は法域によって異なるものの、普及が急速に進んでいることは疑いない。この傾向が続く中、ボラティリティが高い状況においても、各国の金融統括機関は、マクロ経済への潜在的な影響を伴う、世界の金融安定に対する新たなリスクを指摘している。暗号資産とステーブルコインがマクロ経済に及ぼし得る影響と、それに対応する政策を、時宜を得た予防的な観点から評価する必要がある。
暗号資産とステーブルコインの影響を予測する高い確度のマクロ経済モデルが存在しない中、本ホワイトペーパーでは、世界のマクロ経済学者による定性的評価と、この分野の信頼できる文献に基づき、潜在的な影響を予測する。
デジタル通貨ガバナンス・コンソーシアム(DCGC)のコミュニティは、世界各地の複数のセクターにまたがる85を超える主要組織で構成され、デジタル通貨の責任ある展開と普及を引き続き促進できるよう、将来に向けた潜在的な解決策や規制の道筋について議論を続けている。DCGCの第2段階の取り組みは、以下の2回に分けて発表する予定である。
1. 暗号資産とステーブルコインがマクロ経済に及ぼす影響
2. 暗号資産とステーブルコインに関する規制のベストプラクティス(今年後半に発表予定)
