本世界経済フォーラム報告書は、マッキンゼー・アンド・カンパニーとの共同執筆により、世界的な協力の現状を測定したものです。リーダーが協力の輪郭を広く、また貿易・資本フロー、イノベーションとテクノロジー、気候と自然資本、健康とウェルネス、平和と安全保障――の5つの柱に沿って、より深く理解するためのツールとして活用されることを目的としています。
現在の世界情勢が懸念すべきものであることは周知の事実です。競争の激化と紛争が協力に取って代わりつつあるように見えます。その結果、新たな力関係、変化する人口動態、そして画期的な最先端技術が、利益をもたらす機会を生み出すのではなく、長年くすぶってきた不信感の温度をむしろ高めています。企業は、こうした複雑で、しばしば緊張をはらむ地政学的動向に対し、事業や施設をより国内に近い場所へ移転させるなどして対応しています。
したがって本報告書は、ビジネスおよび政府のステークホルダーが協力の本質についてより深く理解し、来たるべき年とその先を見据えて、より健全で、より豊かで、持続可能な世界を形作る一助となることを目指しています。
