米国疾病対策センター(CDC)によると、世界では推定3億2,500万人がウイルス性肝炎に感染しており、さらに2億9,000万人が自ら感染していることに気づいていません。肝炎は、栄養素を処理し、血液をろ過し、感染症と闘う重要な臓器である肝臓に深刻な炎症を引き起こします。年間約120万人がB型肝炎またはC型肝炎で死亡しており、その主な原因は肝臓の損傷によって生じるがんです。
しかし、厳しい統計が示す状況にもかかわらず、ウイルス性肝炎は克服できます。かつて世界でC型肝炎の負担が最も大きかったエジプトは今、病気の完全撲滅を目前にしています。本白書では、6,000万人を検査し、400万人を治療したエジプトの取り組みを概説します。本書が、同じ道を歩み、ウイルス性肝炎を公衆衛生上の脅威として終息させる取り組みを加速する人々にとって、有用な指針となり、励みとなることを願っています。
