世界経済の情勢が絶えず変化するなか、産業界の企業は資源の利用方法と経済成長への貢献を見直すことを迫られています。循環型転換は、資源制約のある世界で力強く持続可能な成長を実現する一助となります。しかし過去20年間、企業は対象範囲を狭く定め、従来の業務運営を少しずつ変えることに焦点を当ててきたため、循環型の取り組みを拡大できないことが少なくありませんでした。産業全体の循環型転換は、生産性、イノベーション、持続可能性の向上を通じて企業に新たな価値をもたらしますが、そのためには組織の内外にわたるシステム全体の変革と、政府、学界、市民社会を含むすべてのステークホルダーの参画が必要です。
「産業の循環型転換」イニシアチブは、リーダー間の対話形成に幅広く取り組み、これまでの資源循環イニシアチブや分野固有の取り組みから得られた情報を集約することで、産業や経済における循環型の取り組みの隔たりを埋め、その拡大を目指します。本稿の目的は、あらゆる産業分野のリーダー、政府、学界、市民社会が知見、ベストプラクティス、得られた教訓を共有し、新たなパートナーシップを築く場を設け、産業の循環型転換を加速させることです。
