世界の観光競争力ランキング発表:スペインが初の首位、日本はアジア首位、中国は17位

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世界の観光競争力ランキング発表:スペインが初の首位、日本はアジア首位、中国は17位

  • 世界経済フォーラムの2015年「旅行・観光競争力レポート」を発表。スペインが初の世界首位に。アジアの9経済圏が上位50位入りし、中国は17位。

  • 日本は豊かな文化資源、整備されたインフラ、世界有数のデジタル経済を背景に、世界ランキングで9位に。

  • 発展途上国や新興市場で情報通信技術が発展し、中間層が拡大するなか、観光業に大きな影響を与えている。

  • レポート全文、概要、各国の紹介およびランキング情報をダウンロードするには、こちら

2015年5月6日、スイス・ジュネーブ—世界経済フォーラムが2015年に発表した最新の「旅行・観光競争力レポート」によると、スペインが世界で最も観光競争力の高い国となった。同国が隔年発行の同レポートで首位を獲得したのは初めてで、経済回復の明るい兆しとみられている。ランキングは世界141の経済圏を対象とし、各国が観光業の発展を通じて経済的・社会的利益を生み出す潜在力を指数で分析・評価する。

アジアでは、日本が9位となり、同じく観光大国であるオーストラリア(7位)とイタリア(8位)に次いだ。日本の観光業の好調は、成熟したデジタル経済に大きく支えられている。豊かな文化資源の発信に役立つだけでなく、文化やエンターテインメント関連のオンライン検索で日本が人気の高い国となることにも寄与している。

日本のほか、アジアの8カ国が上位50位に入り、シンガポール(11位)、中国(17位)、マレーシア(25位)、タイ(35位)、インドネシア(50位)などが含まれる。

現在も上位10カ国はスペイン、フランス、ドイツ、米国、英国、スイス、オーストラリア、イタリア、カナダなど従来からの人気旅行先が占めているが、先進国と新興経済国の観光競争力の差は縮まりつつある。海外旅行者の増加と地域の中間層旅行者の拡大に伴い、東アジアは世界で最も活気のある観光地の一つとなった。また、2013年から14年にかけて、東南アジアは世界で旅行者の増加が最も速い地域の一つだった。

レポートは、内外の需要が継続的に拡大するなか、アジア諸国はデジタル環境とインフラをさらに整備し、観光業が社会経済にもたらす好影響を促す必要があると指摘している。観光主導型の経済圏は、急速に普及するモバイルインターネットを活用して旅行の検索、計画、口コミなどのサービスを提供するなど、市場の変化により適切に対応する措置を講じるべきだと提言。また、一部の国は自然環境の保護を強化し、将来の観光競争力を高めるべきだとしている。今回のレポートで環境指標の順位が低かったアジア諸国は、タイ(116位)、フィリピン(122位)、ベトナム(132位)、インドネシア(134位)、中国(137位)。

「今日、旅行者は目的地を選ぶ際に環境問題をますます重視しており、メディアやインターネットを通じて多くの情報を得ています。一方で、多くの国には観光業の課題への対応に向けて、自然環境の保護、情報通信技術の発展、文化遺産のさらなる発信など、まだ多くの取り組みが必要です。これらの課題に適切に対処すれば、競争力の向上と雇用の促進につながります」と、世界経済フォーラムのエコノミスト、Roberto Crotti氏は述べた。

過去4年間、世界の観光業は年率3.4%で成長し、現在では世界のGDPの10分の1を占める。世界経済の年間成長率2.3%と比べると、世界経済が継続的に低迷するなかでも、観光業は力強さを示している。世界経済フォーラムの旅行・観光評議会の予測では、今後5年間、観光産業の年間成長率はさらに上昇し、5.2%に達する見込みだ。

「旅行・観光競争力レポート」は14の主要指標を用いて141の経済圏を順位付けする。各国の競争力の強みと弱みを把握するための指針となる本レポートには、各国の詳細な分析が含まれ、各指数の算出結果を裏付けるさまざまなデータ表も掲載されている。

本レポートは、世界経済フォーラムがStrategy&、Bloom Consulting、デロイト、国際航空運送協会(IATA)、国際自然保護連合(IUCN)、国連世界観光機関(UNWTO)、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)と協力して作成した。

編集者注:

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