
ダボス・アジェンダ 2021
Great Resetにむけて果たすべき日本企業の役割
歴史的転換点に立つ世界
歴史的転換点に立つ世界
新型コロナウイルス禍は多くの企業経営者の不意を突き、世界のビジネスを混乱に陥れた。効率最大化のために構築された世界的サプライチェーンなどのシステムは急停止した。こうした耐性の欠如が浮き彫りにしたのは、経営者が長期的な視点を持つことの重要性だ。
2020年にダボス・クロスタースで開催された、世界経済フォーラムの年次総会で、世界のトップ120社が、投資家やその他ステークホルダーの非財務的側面における共通指標と開示事項の開発を支持したことを受けて発表された本報告書は、持続可能な価値創造の共通指標を定義するための、6ヶ月間にわたるオープンな協議プロセスの結論を提示しています。
新型コロナウイルス感染拡大に伴うロックダウンが緩和される中、世界の社会的・経済的見通しに対する不安は強まるばかりです。景気の急激な悪化はすでに始まっており、1930年代以来の最悪の不況に直面する可能性があります。しかし可能性はあるものの、回避できないものではありません。